横浜市で多い害獣被害の傾向
天井裏から物音がしたり、庭木がかじられていたりすると、「何がいるの?」と不安になりますよね。横浜市は豊かな自然と都市部が隣り合っているため、野生動物による生活被害の相談が年間約1,000件寄せられています。
特に、河川沿いや緑地周辺から住宅街へ害獣が移動し、天井裏などに住み着く事例が多く見られます。
被害が集中する3大害獣の特徴
横浜市のみどり環境局によると、生活被害相談の多くは次の3種に集中しています。
- アライグマ:頭胴長55cm前後で、尾に縞模様があります。特定外来生物に指定されており、気性が荒い動物です。
- ハクビシン:頭胴長60cm前後で、鼻筋の白い線が特徴です。帰巣本能が強く、同じ場所に糞尿を溜める習性があります。
- タイワンリス:頭胴長20cm前後で、庭木や電線をかじる被害や、物音の被害をもたらします。
これらの野生動物は鳥獣保護管理法で守られています。法令と市の制度の詳細は、後の「横浜市の相談窓口と市区の対応」でまとめて説明します。
横浜市における被害発生の背景
横浜市内には大小の河川が流れており、水辺を移動ルートとする害獣が市街地へ入り込みやすい環境です。一度家屋に侵入されると、自分から出ていくことはほとんどありません。
被害を根本から解決するには、次の3つの手順が大切です。
- 現地調査の実施:ペストコントロール協会加盟のプロなどに現地調査を無料で依頼し、被害状況を特定します。
- 侵入経路の封鎖:再発保証のある業者などを選び、わずかな隙間も残さず侵入経路を封鎖します。
- 衛生環境の回復:糞尿が残された天井裏などの消毒と除菌を行い、ダニやノミの二次被害を防ぎます。
害獣別に見る被害の特徴と対処
横浜市で生活被害の相談が寄せられる代表的な害獣は、ハクビシン、アライグマ、タイワンリスの3種です。それぞれの特徴と被害状況を整理しました。

横浜市で被害が多い3大害獣の特徴
- ハクビシン:頭胴長約60cm、尾約40cm。夜行性で屋根裏に住み着き、同じ場所に排泄する「ためフン」により天井のシミや腐食、においを発生させます。
- アライグマ:頭胴長約55cm、尾約30cmで尾に縞模様があります。特定外来生物に指定されており、気性が荒く、家屋を傷めるほかペットを襲うおそれもあります。
- タイワンリス:頭胴長約20cm、尾約18cm。げっ歯類特有の強い歯で、電線や庭木、住宅の柱などをかじり取る被害が目立ちます。
同じ「屋根裏の物音」でも、動物によって被害の出方は異なります。どの動物かを見極めることが、適切な対処への第一歩です。
被害を広げないための対処のポイント
害獣の気配を感じたときは、次の手順で早めに対処することが大切です。
- エサとなるものの撤去:ペットフードの放置をなくし、庭の果実を早めに収穫して寄せ付けない環境を作ります。
- 忌避剤による追い出し:屋根裏に潜んでいる場合は、市販の忌避剤や煙の出る殺虫剤を使い、一度外へ追い出します。
- 侵入経路の封鎖:追い出した後に、通風口や屋根の隙間などの侵入経路をパンチングメタル等でしっかり塞ぎます。
再発を防ぐには、現地調査が無料の専門業者に依頼し、侵入経路の封鎖や糞尿が残された場所の消毒・除菌、長期の再発保証までまとめて任せるのが安心です。
業者を探すときは、神奈川県ペストコントロール協会の会員など、信頼できるプロに相談することをおすすめします。
横浜市の相談窓口と市区の対応
害獣被害に気づいたら、まずは市の窓口や制度を確認しておきましょう。ここでは、市の支援と法令のポイントをまとめます。
横浜市の公式相談窓口と支援制度
横浜市では、生活被害をもたらす野生動物への対策として、公式の相談窓口を設けています。主に相談が寄せられるのは、アライグマ、ハクビシン、タイワンリスの3種です。
市では、住居の屋根裏への侵入被害がある場合、専門業者を介したはこわなの無料設置・回収事業を行っています。この制度には、次の注意点があります。
- 設置期間:4月から翌3月までのうち、1人あたり2週間までとなります。
- 予算上限:2026年度の予算上限に達し次第、事業は終了します。なお、2026年度分は予算の上限に達したため、すでに受付を終了しています。
- 対象外のケース:敷地内にいるだけの場合や、農林・山林・法人施設などは対象外です。
- 対応範囲:追い出しや侵入経路の封鎖、糞尿の消毒や除菌までは対応していません。
相談窓口は、みどり環境局公園緑地部環境活動事業課(電話:045-671-3448)です。支援制度の内容は変更されることがあるため、最新情報は横浜市の公式サイトでご確認ください。
鳥獣保護管理法と自力捕獲で注意したいこと
ハクビシンやアライグマ、タイワンリスなどの野生動物は、鳥獣保護管理法により原則として許可なく捕獲することが禁止されています。アライグマやタイワンリスは特定外来生物に指定されていますが、ご自身での捕獲や殺処分は行わないでください。
行政の許可を得て捕獲した個体は、市が契約した専門業者が回収してくれます。ただし、捕獲の手続きや実際の対応には時間がかかることがあります。
法令の解釈は個別の状況で異なります。個別の判断は、横浜市の担当窓口や専門業者へ確認してください。
専門業者に相談するときの手順
根本的な解決を目指す場合は、次の手順で専門業者への相談を検討してください。
- 現地調査の依頼:専門業者による現地調査は無料で行われることが多いため、まずは被害状況を正確に把握します。
- 侵入経路の封鎖:追い出し後に、通風孔や屋根の隙間などの侵入経路の封鎖を行います。
- 消毒と除菌の実施:糞尿による健康被害を防ぐため、住居内の消毒や除菌を丁寧に行います。
信頼できる業者を探す際は、公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会などに相談するのもおすすめです。再発保証が付いたプランを提供する専門業者であれば、施工後も安心して暮らせます。
業者に依頼するまでの流れ
市の制度と専門業者は、どちらか一方だけでなく、状況に応じて使い分けることができます。依頼までの流れを確認しておきましょう。

自治体への相談と業者依頼の判断基準
横浜市でハクビシンやアライグマ、タイワンリスの被害に遭った際は、まず自治体の支援を利用するか、専門業者へ依頼するかを判断します。
判断の目安は、次のとおりです。
- 市の制度が向いているケース:住居内への侵入被害があり、まず捕獲を相談したい場合。
- 業者への依頼が向いているケース:侵入経路の封鎖や消毒・除菌まで含めて、根本的に解決したい場合。
- 両方を検討したいケース:市の制度の期間や予算の条件が合うか分からない場合は、窓口に確認しつつ業者の見積もりも取ります。
業者へ依頼する4つのステップ
プロの業者に依頼して、駆除から再発防止までをスムーズに進めるための手順は次のとおりです。
- 現地調査の依頼:まずは現地調査が無料の専門業者へ連絡し、被害状況を詳しく見てもらいます。
- 見積もりとプランの比較:提示された見積もり額や、施工後の再発保証の有無、消毒や除菌の範囲を比べます。
- 契約と駆除作業の実施:契約後、プロが追い出しや捕獲を行い、糞尿の清掃や消毒・除菌まで行います。
- 侵入経路の封鎖:害獣が再び戻ってこないよう、パンチングメタルなどで侵入経路の封鎖を行います。
横浜市には、神奈川県ペストコントロール協会の会員である「クリーン計画プロープル株式会社」や「株式会社トムズ」、最長10年の再発保証がある「ハウスプロテクト」など、実績のある業者があります。
費用の考え方と見積もりの取り方
費用のことが気になって、相談をためらっている方も多いのではないでしょうか。ここでは、費用の目安と見積もりの取り方を紹介します。

害獣駆除の費用目安と変動する要因
害獣駆除の費用は、被害の状況や建物の構造、侵入口の数によって変わるため、一概には言えません。
ハクビシンやアライグマ、タイワンリスなどの駆除費用は、次のような作業範囲によって異なります。
- 追い出しや捕獲:害獣の種類や数によって変わります。
- 侵入経路の封鎖:封鎖する箇所の数や場所によって変わります。
- 消毒や除菌:糞尿の量や被害の範囲によって変わります。
実在する業者の料金目安は次のとおりです。
駆除対象 | 目安料金 | 主な作業内容 |
|---|---|---|
ネズミ | 7,000円〜 | 追い出し、罠設置 |
ハクビシン | 15,000円〜 | 追い出し、侵入経路の封鎖 |
アライグマ | 15,000円〜 | 追い出し、侵入経路の封鎖 |
タイワンリス | 9,000円〜 | 捕獲、追い出し |
※上記は基本料金であり、実際の総額は現地調査後に提示されます。
見積もりを取るときのポイント
費用を抑えつつ確実に駆除するには、複数の専門業者から見積もりを取って比べることが大切です。見積もりを依頼する際は、次のステップに沿って進めることをおすすめします。
- 現地調査が無料の業者を選ぶ:ハウスプロテクトやクリーン計画プロープル株式会社など、現地調査が無料の会社に相談します。
- 作業内容の内訳を確認する:追い出しだけでなく、侵入経路の封鎖や糞尿の消毒や除菌、再発保証が含まれているかを確認します。
- 自治体の制度も確認する:横浜市では、住居内侵入被害がある場合に限り、はこわなの無料設置・回収を年間2週間まで行う事業を実施しています。
神奈川県ペストコントロール協会などの専門団体に加盟しているかどうかも、信頼できる業者選びの目安になります。
よくある質問
自分でハクビシンやアライグマを捕獲してもよいですか?
野生のハクビシンやアライグマ、タイワンリスなどは、鳥獣保護管理法により許可なく捕獲することが禁止されています。アライグマは特定外来生物にも指定されており、ご自身での捕獲や殺処分は行わないでください。法令の解釈は個別の状況で異なるため、横浜市の担当窓口や専門業者に確認することをおすすめします。
横浜市では「はこわな」を無料設置してくれますか?
横浜市では、住居内への侵入被害がある場合に限り、業者が「はこわな」を設置・回収する事業を行っています。ただし、1人あたり年2週間までなどの制限があり、2026年度の予算上限に達し次第終了します。最新の制度や実施状況は変わる可能性があるため、事前に横浜市の公式サイトでご確認ください。
信頼できる駆除業者の選び方のポイントは?
次の3つの手順で選ぶことが大切です。
- 協会の確認:ペストコントロール協会に加盟しているか確認します。
- 保証の比較:施工後の再発保証が用意されているか比べます。
- 無料見積もり:現地調査が無料の業者に複数見積もりを依頼します。
駆除費用はどのくらいかかりますか?
駆除費用は、被害状況や建物の構造、侵入経路の封鎖を行う箇所数によって変わります。目安として、ハクビシンやアライグマの駆除は数万円から数十万円と幅があるため、一概には言えません。まずは現地での調査を依頼し、消毒や除菌の範囲も含めた詳しい見積もりを複数社から取って比べることをおすすめします。
まとめ
横浜市では、ハクビシンやアライグマ、タイワンリスによる生活被害の相談が多く寄せられています。気になる物音や跡に気づいたら、ひとりで抱え込まずに相談してみてください。
横浜市での害獣対策の総括
この記事のポイントを、あらためて整理します。
- 法令:これらの野生動物は鳥獣保護管理法で守られており、アライグマは特定外来生物です。ご自身での捕獲や殺処分は行わないでください。
- 相談先:個別の判断は、みどり環境局公園緑地部環境活動事業課(045-671-3448)や専門業者に相談しましょう。
- 市の制度:住居内侵入時に限り、はこわなの無料設置・回収事業がありますが、期間や予算に上限があります。
- 業者の役割:市の事業は追い出しや侵入経路の封鎖、消毒・除菌までは対応しないため、根本的な解決には専門業者への依頼が必要です。
業者選びで確認しておきたいこと
後悔しない業者選びのために、次の3つのポイントをチェックしましょう。
- 現地調査は無料の会社を選ぶ:被害状況を正確に把握するため、現地調査を無料で行う業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。
- 再発保証の有無を確認する:駆除後に再侵入されるケースが多いため、長期の再発保証が付いているか確認しましょう。
- 専門資格や所属を確認する:ペストコントロール協会に加盟しているなど、確かな技術を持つ業者を選ぶと安心です。
おすすめとしては、長期保証とリフォーム技術で侵入経路をしっかり塞ぐ「ハウスプロテクト」や、地域密着で消毒まで丁寧に行う「クリーン計画プロープル株式会社」などが挙げられます。
駆除料金は被害状況や建物の構造で変わります。まずは複数社から見積もりを取り、合うプランを比べてみてください。




