札幌市でアライグマの被害が起きやすい理由
天井裏の大きな物音や、外壁に残った小さな手のような足跡に気づくと、不安になりますよね。まずは、札幌市のアライグマ被害について次の3点をおさえておきましょう。
- 札幌市では豊かな自然と都市環境が隣り合い、アライグマの生息域が広がっています。
- アライグマは特定外来生物に指定されており、無許可での捕獲は法律で禁止されています。
- 被害を防ぐには、市の制度やペストコントロール協会加盟の専門業者への相談が有効です。
豊かな自然と都市機能の近さ
札幌市は、野幌森林公園などの広い森林や河川と、高度な都市機能が隣り合っている都市です。過去に北海道内で野生化が確認されて以来、アライグマは生息域を広げてきました。
現在では札幌市内全域で出没が確認されています。緑の多い南区や西区だけでなく、中心部や住宅街でも被害が多く見られます。
餌の豊富さと冬の寒さをしのげる環境
アライグマの被害が増えている背景には、都市部ならではの「餌の豊富さ」と「住処の確保しやすさ」があります。
- 豊富な餌資源:生ゴミの放置やペットフードの屋外放置、家庭菜園の農作物などが餌になっています。
- 快適な住処:断熱性の高い住宅の天井裏や物置は、冬の寒さが厳しい札幌で冬越しの場所になります。
アライグマは繁殖力と適応力が高い動物です。手先が器用で力も強いため、家屋に入り込みやすく、被害が大きくなりやすい特徴があります。
また、札幌市内には在来種のタヌキも生息しています。見分け方を誤って別の対策をしてしまうケースもあるため、後述のポイントで確認しておきましょう。
アライグマの侵入経路と被害のサイン
アライグマが入り込みやすい代表的な場所
アライグマは手先が器用で、わずかな隙間をこじ開けて建物内に入り込みます。特に次の3つの場所が侵入経路になりやすいです。
- 屋根の隙間や軒下:経年劣化で生じた隙間や、換気口のカバーを壊して天井裏へ入り込みます。
- 床下の通風口:床下換気口の格子をこじ開け、床下から壁の内部を伝って移動します。
- 庭木や雨どい:近くの樹木や雨どいを器用に登り、屋根の上から侵入できる場所を探します。
繁殖力が高いため、被害に気づいたら早めに侵入経路の封鎖を検討するのがおすすめです。換気口のカバーや床下の格子が壊れていないか、外から見える範囲で確かめておくと、業者に状況を伝えやすくなります。
暮らしの中で気づく被害のサイン
アライグマが家に住みつくと、日常生活の中でいくつかの特徴的なサインが現れます。被害が広がる前に、次のような点をチェックしてみてください。
- 天井裏からの大きな物音:夜行性のため、夜間にドタバタと大きな動物が動き回る音が響きます。
- 天井のシミとにおい:同じ場所に排泄する「ため糞」の習性があり、天井裏のフンや尿が染み出します。
- 外壁に残る5本指の足跡:人間の子どもの手のような足跡が、配管や壁に残ります。
タヌキやイタチとの見分けのポイント
アライグマは尾に縞模様があり、5本指の足跡を残します。一方、タヌキは尾の先が黒く、足跡は犬に似ています。
イタチも天井裏に入り込むことがありますが、アライグマは体が大きく、より大きな物音がするのが特徴です。詳しい見分け方は、よくある質問でも紹介しています。
天井裏のフンの清掃や消毒、侵入経路の封鎖といった作業には、感染症のリスクが伴います。ご自身での対処は避け、北海道ペストコントロール協会に加盟する業者や、認定鳥獣捕獲等事業者に相談しましょう。
アライグマの駆除の流れと作業内容
アライグマの捕獲には許可が必要なため、専門業者や公的な制度を利用するのが一般的です。ここでは、業者に依頼したときの作業の流れと、札幌市で選べる方法を紹介します。

アライグマ駆除の基本的な手順
プロの業者による駆除作業は、一般的に次の手順で進みます。
- 現地調査と被害状況の確認:足跡や痕跡からタヌキなどと見分け、アライグマによる被害状況を把握します。
- 捕獲わなの設置と捕獲:自治体の許可を得たうえで箱わなを設置し、安全に捕獲します。
- 追い出しと侵入経路の封鎖:建物内に残った個体を追い出した後、再発を防ぐために侵入経路を封鎖します。
- 天井裏のフン清掃と消毒:糞尿による健康被害を防ぐため、天井裏の清掃や除菌作業を行います。
札幌市で選べる駆除の選択肢
札幌市内での駆除には、大きく分けて次の3つの選択肢があります。
- 札幌市の箱わな貸出制度:札幌市環境局の制度で、市の委託業者が自宅敷地内に無料で箱わなを設置してくれます。
- 認定鳥獣捕獲等事業者:北海道知事の認定を受けた株式会社北日本消毒などの専門業者なら、法令に沿って捕獲から処分まで対応できます。
- ペストコントロール協会加盟の業者:株式会社札幌サニターなど経験の多い業者なら、イタチなど他の害獣対策もあわせて相談できます。
市の制度は「わなの設置と回収」、民間業者は「清掃や封鎖まで含めた対策」と、役割が分かれています。どちらか一方だけでなく、組み合わせて使うことも考えてみましょう。
費用の目安は被害の規模や建物の構造によって変わるため、まずは現地調査と見積もりを依頼しましょう。
法令と許可の確認
アライグマは外来生物法に基づく特定外来生物で、鳥獣保護管理法の対象でもあります。そのため、行政の許可なく捕獲したり処分したりすることは法律で禁止されています。

無許可で捕獲した場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されるおそれがあります。イタチなど他の野生動物を誤って捕獲してしまうこともあるため、自己判断での捕獲や処分は行わないでください。
札幌市での捕獲手続きで確認しておきたいこと
札幌市内でアライグマを捕獲・駆除するには、適切な手続きが必要です。対応方法ごとに、次のようなルールが定められています。
- 捕獲許可申請の手続き:箱わなを設置して捕獲するには、事前に札幌市へ申請を行い、許可を得る必要があります。
- 箱わな貸出制度の利用:札幌市環境局環境共生担当課では、市委託業者が自宅敷地内に箱わなを設置する制度を設けています。
- 認定鳥獣捕獲等事業者の活用:安全に駆除したい場合は、北海道から認定を受けた専門業者へ依頼するのが確実です。
捕獲した個体の扱いは精神的・肉体的な負担も大きいため、専門業者や市の制度に任せるのがおすすめです。申請の方法や必要な書類がわからないときも、まずは環境共生担当課に相談してみると安心です。
法令の具体的な解釈や個別の判断は、札幌市の担当窓口や専門業者へ直接ご確認ください。自治体の制度や各業者のサービス内容は変わる場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
専門業者に依頼するメリット
株式会社札幌サニターや株式会社北日本消毒など、ペストコントロール協会に加盟する専門業者は、法令を守った安全な駆除を行います。プロに依頼すると、捕獲だけでなく次の対策もまとめて任せられます。
- 侵入経路の封鎖:アライグマが再び家屋に入り込まないよう、侵入口を塞ぎます。
- 天井裏のフン清掃や消毒:フンや尿を取り除き、感染症予防のための消毒を行います。
費用が変わる要因
アライグマの駆除費用は一律ではなく、状況によって大きく変わります。北海道での駆除の費用の目安は2万〜30万円前後と幅があり、被害の程度や作業内容によって異なります。
費用を左右する3つの要因
駆除にかかる総額は、主に次の要素によって決まります。
- 被害の進行度と清掃範囲:天井裏のフン消毒や殺菌、荒らされた断熱材の交換が必要な場合、処理費用が加わります。
- 侵入経路の封鎖箇所の数:入り込める隙間をすべて塞ぐ必要があり、封鎖する箇所が多いほど資材費と人件費がかかります。
- 捕獲や申請に伴う専門性:捕獲には許可申請が必要です。認定鳥獣捕獲等事業者やペストコントロール協会加盟の業者に依頼すると、確実な施工が受けられる一方、その分が費用に反映されます。
費用を抑えるためのポイント
費用をできるだけ抑えるには、早めの対応と業者選びが大切です。
- 札幌市の無料制度を検討する:敷地内へのわな設置であれば、箱わな貸出制度を利用して費用を抑えられます。
- 被害の正体を確かめる:タヌキなどとの見分け方を確認し、アライグマの被害であるとわかったら早めにプロへ相談します。
- 複数社で相見積もりを比べる:株式会社AIMSや株式会社北日本消毒、株式会社札幌サニターなどから現地調査と見積もりを取り、サービス内容を比べましょう。
見積もりを比べるときは、総額だけでなく、清掃・消毒や封鎖の範囲がどこまで含まれているかもあわせて確認すると、後から追加の費用が出にくくなります。
札幌市の相談窓口と市区の対応

札幌市環境局の相談窓口と市の対応
札幌市内でアライグマの被害に気づいたら、まずは行政の窓口へ相談しましょう。札幌市では、アライグマに関する相談を次の窓口で受け付けています。
- 相談窓口:環境局環境都市推進部環境共生担当課(電話:011-211-2879)
- 市の対応:市による「箱わな貸出制度」が利用できます。
この制度では、市の委託業者が自宅の敷地内に箱わなを設置し、捕獲後の回収・処分までを無料で行います。ただし、利用には次のようなルールがあります。
- 利用期間の制限:貸出期間は最長4週間で、年間2回までの制限があります。
- 日々の管理:わなに仕掛けるエサの用意や、毎日の見回りは申請者自身が行う必要があります。
- 対象エリアの限定:垣根や柵で囲まれた自己の敷地内に限られます。
民間業者への依頼が必要なケース
箱わな貸出制度は便利ですが、行政が対応するのは「わなの設置と捕獲個体の回収」のみです。次のような作業は市の対応外となるため、専門の民間業者へ依頼します。
- 天井裏のフン消毒や清掃作業
- アライグマが入り込んだ侵入経路の封鎖工事
- タヌキやイタチなど、見分けに迷う動物の対応
箱わなで捕獲できても、天井裏に残ったフンや侵入口はそのままです。放っておくと、においや衛生面の心配が続いたり、別の個体が入り込んだりすることがあります。
市では、専門的な対応が必要な場合に「北海道ペストコントロール協会」などの専門機関を紹介しています。
また、北海道知事から「認定鳥獣捕獲等事業者」に指定されている株式会社北日本消毒や、地域密着で実績のある株式会社札幌サニターなどの民間業者なら、捕獲から再発防止まで一貫して依頼できます。
よくある質問
札幌市でアライグマを自分で捕獲することはできますか?
アライグマは特定外来生物に指定されており、無許可での捕獲は法律で禁止されています。捕獲するには、事前に市への捕獲許可申請が必要です。
安全に対処するため、ご自身での捕獲は行わず、札幌市の箱わな貸出制度を利用するか、専門業者へ相談しましょう。
アライグマとタヌキの見分け方は?
アライグマとタヌキは、次の3つのポイントで見分けられます。
- 尻尾の模様:アライグマの尻尾には5〜10本のしま模様があります。
- 顔の特徴:アライグマは眉間に黒いスジがあり、耳の縁が白いです。
- 足跡の形:アライグマは5本指が分かれた、人間の手のような形をしています。
駆除の費用の目安はどのくらいですか?
アライグマの駆除費用は、被害状況や建物の構造で変わるため一概にはいえませんが、約2万〜30万円前後と幅があります。
正確な金額を知るには、ペストコントロール協会の加盟業者や認定鳥獣捕獲等事業者など、複数社から相見積もりを取るのがおすすめです。駆除後のフン清掃や消毒、侵入経路の封鎖が基本プランに含まれているかも確認しましょう。
まとめ
札幌市のアライグマ対策で選べる方法
特定外来生物であるアライグマの駆除には、法律に基づく適切な対処が必要です。まずはタヌキとの見分け方を確認し、アライグマかどうかを確かめましょう。
札幌市でアライグマ対策を行うときは、次の2つの選択肢から状況に合わせて選びます。
- 公的制度の活用:札幌市の「箱わな貸出制度」を利用し、市の委託業者にわなを設置してもらう。
- 専門業者への依頼:天井裏のフン消毒や侵入経路の封鎖など、再発防止まで一貫してプロに任せる。
状況別の相談先の選び方
費用を抑えたい場合は、自己負担のない箱わな貸出制度が第一の選択肢になります。ただし、毎日の見回りやエサの用意はご自身で行う必要があります。
一方、他の動物との見分けが難しい場合や、ご自身での対応が不安な場合は、民間業者への相談がおすすめです。札幌市には次のような業者があります。
- 株式会社北日本消毒:北海道知事認定の「認定鳥獣捕獲等事業者」
- 株式会社札幌サニター:ペストコントロール協会に加盟し、技術に定評があります
- 株式会社AIMS:明朗会計が特徴です
まずは無料の現地調査と見積もりを利用し、複数社を比べて検討してみてください。






